仕事にやる気が出ない40代男性へ。部下を持つ営業女子の本音と共感

女性キャリアみかの視点

最近、40代で仕事のやる気が出ない…

という声をよく耳にします。
でもそれって本当に“甘え”なんでしょうか?

私の部下にも、40代で転職してきた男性がいます。

正直に言うと、最初は「この人、やる気あるのかな?」と思ったこともありました。
でも一緒に働いていくうちに、私は彼を通じて大切なことに気づいたんです。

やる気が出ないことは、決して“悪いこと”じゃない。
それどころか、それすらも含めて、誠実に働いている人がいるということ。

この記事は、そんな部下との日々を通じて私が感じたこと、
そして「40代でやる気が出ないことは、当たり前かもしれない」という視点を、
スーツ女子・みかの目線から綴ったものです。


40代で仕事にやる気が出ないのは、当たり前だと教えてくれた彼がいる

中途で入ってきた40代の彼。
第一印象は、正直「やる気なさそうだな」だった。
会議でも発言は少なく、何を考えているのか分かりにくい。
新しい仕事にも前向きな反応がない。

だけど、ある日ふとした休憩中の会話で気づいた。
彼は、やる気がないのではなく、ただ疲れていただけだった。

20年以上働いて、家族を養い、何度も転職活動を経験して、
それでも今、ここで働いてくれている。

それって、十分すぎるほどすごいことなのに、
私はその「静かな戦い」を見ようともしていなかった。

「やる気なさそう」に見えた彼の、ある日のエピソード

ある月曜日の朝、彼が明らかに疲れた顔で出社してきた。

「おはようございます」と声をかけても、表情が硬い。
午前の打ち合わせではずっとメモを取っていたけど、一言も発言はなかった。

終業間際、ふとタイミングを見て声をかけてみた。
すると彼はぼそっと言った。

「…週末、子どもの参観日で、義母の病院の付き添いもあって。
それで、夜中にようやく自分の仕事のメール確認してました」

――なんてことない説明だったけど、胸が苦しくなった。
それを誰にも言わず、淡々と一日をこなしていたのかと思うと。

「やる気がないんじゃなくて、やる気を出す余白すら残ってない」
彼の姿がそう語っていた気がした。

みか自身が感じた「私が40代になったらどうなるんだろう」という不安

私も、あと10年ちょっとで40代に入る。(もうアラサー・・・)
最近、体力の落ち方や、感情の起伏が穏やかになってきたことに、自分で気づいている。

20代前半なんて人の気持ちもあまり考えず数字数字で突っ走ってきたし。。。

たとえば出張の翌日。
昔なら一晩寝れば元通りだったのに、今は疲れが2~3日残るようになった。

そんなとき、ふと考える。
「私が40代になったとき、ちゃんとやる気を維持できてるのかな」
「部下たちから、元気ないって思われるのかな」って。

今はまだ“頑張れる年齢”に甘えているだけかもしれない。
そう思うと、今の彼の姿が、少し未来の自分に見えて、
どうしても他人事には思えなかったのです。。。


「やる気が出ない自分」を責めていたのは、私自身も同じだった

20代前半の私は「やる気」に取り憑かれていた。
毎日成果を出すことばかり考えて、評価されたい、褒められたい、
そうやって自分の存在価値を証明しようとしていた。

でも20代後半になって中間管理職になり仕事の量も責任も増えてくると、
ふと心が「無音」になる瞬間が訪れた。

あれほど欲しかった評価がただのプレッシャーに変わった。

「やる気がない人」に対して、かつての私は少し冷たかったかもしれない。
だけど今は分かる。
それはただ、疲れているだけなんだって。


彼に教えられた、“やる気がない”のではなく“疲れ切っている”という真実

ある日、彼がぽつりとこぼした。

「やる気出そうとしても、空回りするだけなんですよ。でも家族もいるし、辞めるわけにもいかなくて」

その言葉を聞いたとき、胸の奥がギュッとなった。
私も、どこかで「期待されすぎるのが一番つらい」と思っていたから。

周囲の「もっと頑張れ」に応え続けてきた彼はもう頑張りたくなかっただけなんだ。

だから私は思った。

これからは

「頑張らない働き方」を、ちゃんと肯定できる上司でありたい

と。


もし今、やる気が出ない40代がこれを読んでいたら

私はもう、「やる気ないなんて甘え」なんて言わない。
だって、私の部下の彼がそれを証明してくれたから。

やる気があろうとなかろうと、毎日出社してちゃんと業務をこなして、誰にも迷惑をかけずに働いている。それは、十分すぎるほど立派なこと。
むしろ、やる気がない状態でも働き続けている人ほど強いのかもしれない。

会社によってはそんなこと評価してくれない会社もたくさんあると思います。

でも、あなた自身だけはやる気がなくても仕事やってるという事実
それだけで自分をほめてあげてほしいなって思います。

少なくとも、みかは肯定してあげる!!!!!!笑

今日も会社に来てくれてありがとう。
無理せず、サボらず、でも必死になりすぎないで。
あなたのペースで、ただいてくれるだけで、
私は本当にうれしいと思ってる。

多様性多様性と叫ばれてる今だからこそ、
そういう働き方の肯定も広がっていけばいいなと思っています。

コメント

  1. 今井和雄 より:

    ミカさんこんばんは🌆 YouTubeではお世話になってます。正直に言うと自分は53歳で契約パートで働いてます。年収も200万未満で苦しいけど何とか生活出来てます。高齢の母親と同居してるのもあるけど。とりあえず体も異常ないのでそれだけでもありがたいと常に思ってます。ミカさんのYouTubeや投稿も楽しみにしてます😄

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