スーツ女子かっこいいねって言われるたび、私は少しずつ壊れていく──営業女子みかの本音

みかのOL話

かっこいいね。
今日もビシッと決まってるね。
スーツが似合う女性って、やっぱり素敵だよね。

そんなふうに言われることがある。
たしかに、営業という仕事柄、私は毎日スーツを着て、ヒールを履いて、
名刺を差し出しながら笑ってる。
「できる女」って言われたこともある。

でも――
その言葉の裏で、私はどれだけのものを隠してるか、誰か知ってる?

完璧に見えるスーツの下に、
疲れた足、蒸れたストッキング、消えないプレッシャー、そして時々こぼれそうな本音。

このnoteでは、
かっこいいと言われるたびに少しずつ壊れていきそうな、
スーツ女子である私の、誰にも言えなかった裏の顔を綴ります。


かっこいいって言われるたびに、少しだけ息が詰まる

今日もかっこいいですね
スーツ似合ってますね。できる女って感じ

そんなふうに言われることがある
営業先の先生に、取引先の人に、上司に、時には街ですれ違う人にさえ

それは、褒め言葉だってわかってる
喜ぶべきなんだろうし、実際に嬉しい瞬間もある
だけど、正直に言っていい?

かっこいいって言われるたびに、
少しずつ、息が詰まるような気がしてる

その言葉に押し込められてしまう
強くいなきゃって
そう見えるように、今日もちゃんとしなきゃって


スーツを着ると、戦う自分になる。着ないと、崩れてしまいそうだから

毎朝、鏡の前でジャケットのボタンを留める瞬間
私は小さく深呼吸をする

今日は負けない
今日は泣かない
今日もちゃんと、かっこいい私でいる

そうやって、スーツを着ているときの私は、戦闘モードに入る
営業先では笑顔で、クレーム対応では冷静に
ノルマに追われても全然平気ですって言える顔をつくる

でもその裏側で
パンプスの中では足が蒸れて、昼にはストッキングが湿ってる
何度もヒールの痛みをごまかして
夜には脚のむくみでスカートのウエストがきつくなる

誰も見てないところで、こっそりパンプスを脱いで
くさっって小さく苦笑いすることだってある


できる女って思われるのは、正直つらいときもある

取引先で安心して任せられるって言われると
その期待に応えたくなる
でも、同時に頼りすぎないでって叫びたくなる自分もいる

だって、私だってわからないことだらけだし
プレッシャーで夜眠れないことだってあるし
クレームで怒鳴られた日の帰り道
駅のホームで涙をこらえてることだってある

かっこいいねって言葉が
時には私の弱さを見てはいけないっていう圧力になる


夜、スーツを脱いだ瞬間が、一番本当の私に戻れる

出張先のホテル
誰もいない部屋で、ジャケットを脱いで、パンプスを脱いで
足をベッドに投げ出したとき、私はようやく自分に戻れる

ストッキングの中でふやけた足の裏を見ながら
今日もよく歩いたなって、やっと一息つける

スーツを着ていたあいだ、私は営業部の星だったかもしれない
だけど今はただの
今日もクレーム処理で胃が痛かったOLでしかない


あなたがもし、私を見ていてくれているなら

もし、あなたがどこかで私を見て
かっこいいなって思ってくれているなら、それはとてもありがたい

でも、お願いだから
完璧な私だけで判断しないでほしい

私は、自分で言うのも変だけど
頑張ってる
たぶん、誰よりもかっこよく見える努力をしてる
でもそれは、褒められたいからじゃなくて
傷つきたくないからなんだと思う


守ってあげたいと言わなくていい。ただ、見ててくれるだけでいい

私は、別に守られたいわけじゃない
依存したいわけでもない
でも、たまに――ほんのたまに
今日も頑張ってたねって気づいてくれる人がいたら
それだけで救われる

かっこいいって言葉の裏に
無理してない?とか、疲れてない?っていう
優しさが含まれていたら
私は、もっとずっと、あなたのことを好きになるかもしれない


最後に。私は明日もスーツを着る。かっこいいって言われるためじゃなく、生きていくために

スーツは私の仮面
でも、仮面をかぶらなきゃ
この社会では生きていけないときもある

だから私は明日も、スーツを着て出勤する
ヒールで歩き、笑顔で名刺を出し
かっこいいと言われるような私で、あろうとする

でも――もしあなたが
そのスーツの下に隠している私の本音を
今日ちょっとでも知ってくれたなら

私は明日
もう少しだけ、軽く歩ける気がします

コメント

  1. 生駒英智 より:

    みかの黒パンスト姿大好き!いつもオナニーに使ってるよ。みか大好き!

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