スーツ女子が夏に感じる違和感。汗と視線とSNSのリアル。

みかのOL話

きれいに見せてるつもり。
朝も昼も夜も、ちゃんとした「営業女子」として、スーツを着て立ってる。
でも、そのスーツの中がどれだけ汗まみれで、必死なのかなんて、誰も知らない。

SNSでバズった写真には、
私の脚とかストッキングとか、そんな見た目にばっかりコメントがつく。
正直、少し戸惑う。
でも、それが“営業女子”としての私のリアルなら、逃げずに書いてみたくなった。


汗をかくのに、きちんと見せなきゃいけない矛盾

夏の朝、駅まで歩くだけで、背中をつたう汗。
スーツのジャケットを着て、インナーにブラウスを重ねて、パンプスまで履いて。
「営業職は見た目も信頼のうち」って、わかってる。
でも、この暑さは理不尽すぎる。

電車の冷房が唯一の救いだけど、汗がひいたそのタイミングでまた外回り。
笑顔で名刺を差し出すけど、背中はすでにじっとり。
汗を気にしてるってバレないように、絶対にハンカチで拭かない。
それが“スーツ女子の礼儀”らしいから。


スーツの中はムレと戦場。でもそれを見せられない

見た目はキリッとしたスーツ女子でも、実際の中身はまるで戦場。
ジャケットを脱げば、インナーの背中に汗染みが浮かんでないかドキドキする。
「汗かきです」とか「実はムレててツライです」なんて、言えるわけない。

社内では空調効いてるけど、それでも移動と商談の繰り返しで汗は止まらない。
それでも「大丈夫です」って顔して資料を渡す。
こんな自分を“できる女”に見せようとしてるの、正直ちょっとしんどい。


パンプスの中の汗と、ストッキングの違和感

足元も同じ。
ストッキングを履いてる理由はマナーや擦れ防止だけじゃない。
見た目が整って見えるから、履いている。

でも実際は、靴の中は湿気と熱気でムレムレ。
足がふやけてる感覚に気づいたとき、なんだか申し訳ない気持ちにさえなる。

特に、午後のアポを2〜3本こなした後の足のニオイには、正直ヒヤッとする。
足の裏が熱をもって、パンプスの中がサウナみたい。
でも、「足、臭くないかな」なんて不安は、誰にも見せられない。


誰も知らない、きれいに見せる裏側

ヒールを履いて颯爽と歩いているように見えるかもしれない。
でも実際は、ストッキングの中に仕込んだ五本指フットカバーが汗を吸ってくれてる。
足用の制汗スプレーも、朝のルーティン。

髪が崩れないようにジェルを塗って、脇汗防止のパッドを貼って、
スーツの下には薄手の吸汗インナー。
“きちんとして見える”って、実はとんでもない手間の上に成り立ってる。

それでも、社外では「爽やかな営業さん」って思われたい自分がいる。
誰もその努力には気づかないけど、それでも続けるしかない。


SNSでバズった私と、戸惑う視線

最近、SNSにふと上げた写真がバズった。
オフィスで何気なく撮った1枚。
脚が写ってたせいか、妙に反応が良くて驚いた。

コメント欄には
「こんな営業さん来たら即契約する」
「脚フェチにはたまらん」
そんな声が並んでて、戸惑った。

正直、ちょっと嫌だった。
でも、嫌なだけじゃなかった。
見られていることへの照れと、
自分の頑張りが認められたような感覚が、混ざり合って苦しくなる。

“ちゃんとしているつもり”のその姿を、
“そそる”とか“フェチ”とかっていう言葉で消費されるのは、やっぱり複雑。

でも・・・

楽しんでしまっている自分もいます。。。。


それでも今日も、スーツを着て歩いていく

そんな気持ちがぐるぐるしても、朝はまたやってくる。
アイロンをかけたブラウスを着て、汗が目立たないストッキングを選ぶ。
お守り代わりの制汗剤をカバンに入れて、今日も私は外に出る。

汗をかいて、ちょっとムレて、足がむくんでも。
私にとってこのスーツは、戦闘服でもあり、誇りでもある。

どれだけ視線があっても、
どれだけSNSで勝手に盛り上がられても、
私は私のために、スーツを着て立っていたい。

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